ー屋根に苔が生えたらどうする？原因や生えにくくする方法を紹介ー

 

大切な家の屋根に気づいたら苔が生えていたら、どうすればよいのか悩みますよね。

屋根の苔は見た目だけでなく、屋根材を傷める原因にもなります。

この記事では、屋根に苔が生える理由や屋根に苔が生えた場合の対処法、自分で清掃する場合の方法、さらには屋根に苔が生えるのを防ぐための予防策をご紹介します。

苔の成長を抑えることで、屋根の劣化を遅らせ、修理コストも削減できます。

原因がわかれば再発も防げるので、解決するための知識を得るためにぜひ最後までお読みください。

 

 

屋根に苔が生えるのはなぜ？

 

屋根に苔が生える原因は、おもに5つです

 

1.湿度が高い

2.日当たりが悪い

3.屋根材の種類

4.防水効果が切れた屋根材

5.周辺の環境によるもの

 

一つずつ見ていきましょう。

 

1.湿度が高い

苔は、湿度の高い環境を好みます。

雨が曇りの日が続けば、水がはけにくく湿気が高くなるため、苔が生えやすくなります。

 

2.日当たりが悪い

苔は、日当たりが悪いと生えやすくなります。

そのため、日の当たる時間が少ない北側に面した屋根は、南向きの屋根と比べて苔が生えやすいです。

逆に日当たりが良い場所では、水分が蒸発しやすく乾燥状態になるのが早いため、苔が生えにくくなります。

 

3.屋根材の種類

湿度を保持する天然素材の屋根材は、苔が生えやすいです。

具体的には、木製の屋根材やスレート屋根材:という石で作られた屋根材、粘土瓦、コンクリートなどがあります。

特にコンクリート屋根材は、時間とともに表面が劣化し粗い質感になります。

粗い質感だと苔の胞子が付着しやすく、成長に適した環境となります。

 

4.防水効果が切れた屋根材

防水効果の切れた屋根材には、苔が生えやすいです。

雨が降った際に屋根が水を吸収しやすく、湿度が高まり苔が生え、根を生やします。

一方、防水効果が効いていれば、根を張る前に雨で流れてしまいます。

 

5.周辺の環境によるもの

自然豊かで木の多い地域だと、苔の胞子が飛んできて屋根につきやすいです。

また、風通しが悪い環境だと湿度が高く保たれ、苔が生えやすいです。

 

上記のように屋根に苔が生える原因は、おもに高い湿度と日当たりの悪さが原因となります。

屋根は苔が生えやすい環境のため、完全に防ぐのは難しいのです。

では、屋根に苔が生えてしまったらどうすればよいのか、次の項目で確認していきましょう。

 

 

屋根に生えた苔は放置してもいい？

 

屋根に生えてしまった苔は放置してはいけません。

なぜなら、見た目の問題だけではなく、苔は水分を保持し続けるため屋根材の腐食や劣化を早め、屋根に亀裂や穴が開く可能性があるからです。

防水機能もより低下し、水漏れの原因にもなるのです。

さらに、苔は周辺の温度を高めるため断熱材の効果を下げ、エネルギーコストの増加にもつながります。

屋根に生えた苔を放置すると、このようなデメリットが多くあるため、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。

ただし、根が張る前の薄く付着しているものは必要以上に心配する必要は無いでしょう。

 

 

屋根の清掃方法は？自分でできる？

 

屋根の清掃方法は、おもに3つあります。

1.高圧洗浄　2.手作業によるブラッシング　3.苔やカビの除去剤の使用　です。

高圧洗浄機や苔の除去剤はホームセンターなどで簡単に手に入りますが、屋根に生えた苔は自分で清掃しないでください。

ただでさえ屋根は滑りやすく、濡れた屋根を初心者が登ることは非常に危険です。

恐る恐るする作業は危険を伴うだけでなく、清掃も中途半端に終わってしまう可能性も高いです。

 

ご自身で清掃する場合は手の届く範囲に留めましょう。

洗剤は、中性洗剤で清掃可能です。

壁を傷つけないようにやわらかいブラシを使い、優しくこすり落としてください。

薬剤が垂れると危険なため、保護メガネの着用は必須です。

しかし、前述したように屋根に付着した苔を落としたい場合は、プロの業者に作業依頼しましょう。

 

 

屋根に生えた苔を除去するのにかかる費用は？

 

屋根に生えた苔を除去するのにかかる費用は、一般的には10万円前後です。

苔を除去するには高圧洗浄が使われることが多く、足場代を含めると30万円前後になります。

ただし、屋根の面積や苔の量、清掃方法、業者の人数などにより費用は前後します。

清掃方法としては、苔が根を張り高圧洗浄で対応できない場合には「バイオ洗浄」することがあります。

正確な見積もりを得るには、複数のプロの専門業者へ見積もりの依頼をすることをおすすめします。

また、数年に一度の定期的なメンテナンスをすれば長期的なコスト削減にもつながります。

 

 

屋根に苔を生えにくくする方法はある？

 

屋根に苔を生えにくくする方法は、おもに3つあります。

 

1.定期的な清掃をする

2.水はけをよくする

3.塗料を塗装する

 

定期的な清掃で、屋根に付着した苔を除去剤を使用し落とします。

また、水はけをよくするためには排水がきちんとされなければいけません。

雨が降った際に水分が長期間屋根の上に留まると、苔が成長してしまいます。

定期的な清掃で排水システムを確保し、水はけをよくすることで苔を生えにくくします。

清掃後は防藻・防カビなどの塗料を塗装することで苔の発生の予防ができます。

 

苔を目立たなくするために屋根の色を緑色や茶色に塗装するのも良いでしょう。

苔と同系色の緑の屋根なら目立ちにくくなります。

茶色の理由は、苔が枯れた時の色と同系色になるためです。

ただし、これは一時的な対処にすぎず、定期的な清掃やメンテナンスをするのが英断です。

 

 

屋根の苔は定期的なメンテナンスで伏せごう

 

屋根に苔が生えるおもな原因は、高い湿度や日当たりの悪さ、屋根材の種類、防水効果の切れた屋根材、そして周辺の環境です。

湿度の高さや日陰は苔の成長を促し、特定の屋根材は湿度を保持しやすく苔が根付きやすいため、屋根に苔が生えやすくなります。

また、屋根の防水効果が損なわれると、屋根材の腐食や劣化が進み、苔の成長が促される原因となります。

このように苔が生えると、屋根材の劣化や断熱効果の低下などさまざまな問題を引き起こすため、定期的な清掃とメンテナンスが不可欠です。

屋根の苔の清掃は、自分で行うにはかなり危険です。

専門の業者に依頼することで、安全かつ効果的に行えます。

屋根の状態を良好に保つためにも、プロの業者の手を借りることをおすすめします。