ー後悔しない屋根工事のタイミングの見極め方をわかりやすく解説ー

屋根工事のタイミングは

屋根工事は、新築時や前回のリフォームから時間が経つと必要になると知っている人は多いです。しかし、実際の暮らしに支障がないと、屋根工事のタイミングがわからないという人も少なくありません。また、屋根工事には、費用や時間が大きくかかるため、雨漏りなどの不具合を感じないと、どうしても後回しになってしまうことも多いです。

 

しかし、屋根工事のタイミングを見逃さずにメンテナンスを行うことで、大がかりな工事を避け、建物と暮らしを守れることに繋がります。

 

そこで今回は、屋根工事をいつ行えば良いのか、屋根工事のタイミングをわかりやすく解説します。

 

屋根は、建物と暮らしを守る大切な役割を果たしています。必要なメンテナンスを行って、安全で安心な暮らしを守りましょう。

 

屋根は劣化する

屋根材にはさまざまな種類があります。しかし、どのような屋根材であっても劣化することを知っていますか？そのため、ほぼすべての屋根には、メンテナンスが欠かせず、必ず屋根工事が必要になります。

 

定期的に専門の業者に点検を依頼することで、劣化に早く気付き、大がかりな工事になる前に屋根工事を行えることも少なくありません。暮らしに支障を感じていなくても、定期的に点検を行い、屋根工事のタイミングを知りましょう。

 

また、屋根は同じ種類の屋根材であっても、立地や環境によって劣化の速度が違います。新築時や前回のリフォームから時間が経っていなくても、劣化や傷みが発生することもあれば、反対に屋根材の耐用年数を過ぎていても、屋根工事を必要としない場合もあるのです。

 

屋根工事のタイミングのポイント

日本の住宅には、さまざまな種類の屋根があります。屋根の種類によって、屋根工事が必要になるタイミングは異なります。ここでは、スレート屋根とトタン屋根の屋根工事のタイミングを紹介しましょう。

 

スレート屋根では

スレート屋根は、瓦屋根に比べると軽量であるため、多くの住宅で取り入れられています。

 

スレート屋根の屋根工事が必要かどうかを見極める目安のひとつが、いつスレート屋根を設置したかです。2004年以前に設置されたスレート屋根は、アスベストが含まれている可能性が高いです。アスベストが含まれている屋根材の屋根工事は、適切な養生や処分が必要であるため、慎重な工事が求められます。

 

また、剥がれやひび割れがあるときには、屋根工事が必要になるタイミングです。加えて、コケやカビが生えていたり、変色が見られたりするときにも、屋根工事が必要です。ほかにも、スレート屋根を固定している釘などに抜けや欠けがあるときにも、屋根工事を検討するタイミングです。

 

トタン屋根では

屋根材のなかでも、比較的耐用年数が短いものがトタン屋根です。

 

トタン屋根は、スレートや瓦に比べると、劣化や傷みが起きやすい屋根材であるため、新築時や前回のリフォームから早いタイミングで屋根工事が必要になります。

 

トタン屋根もスレート屋根と同じように、剥がれやひび割れが認められたり、変色があったりするときには、屋根工事を検討するタイミングです。また、屋根材が浮いたり、サビたりしているときも、屋根工事を検討するようにしましょう。

 

ほかにも、風雨に遭うと金属音がしたり、屋根材がバタバタと音を立てたりするときには、屋根工事が必要なタイミングを迎えています。

 

トタン屋根は、屋根材のなかでも耐久性が低い素材です。必要な屋根工事を適切に行わないと、小さな傷や劣化が大きな傷みに繋がります。大きな傷みが発生すれば、屋根工事も大がかりなものとなり、費用と時間を大きく必要とします。そのため、屋根工事のタイミングを逃さないようにしましょう。

 

定期的な点検を忘れずに

屋根工事は、適切なタイミングで行うことが大切です。

 

適切なタイミングで屋根工事を施工できれば、大がかりな工事を避けられ、費用や時間を少なくできます。そのため、定期的な点検を欠かさず、屋根の状態を把握しておきましょう。

 

しかし、屋根の状態を正しく診断するのは難しいものです。また、状態を知ろうとして屋根に登ると危険も伴います。

 

屋根工事のタイミングを知るための点検は、専門の業者に依頼するようにしましょう。専門の業者に点検を依頼すると、素人では見逃してしまう劣化や傷みにも気付いてもらえます。

 

早いタイミングで屋根の劣化や傷みに気付けるため、適切なタイミングで屋根工事を実現できるのです。

 

自分でもわかる屋根工事のタイミング

専門の業者による定期的な点検に加えて、自分でも定期的に屋根の状態を確認することも大切です。ただし、屋根は高所であるため、危険を伴う作業は避けましょう。

 

自分で屋根の状態を確認するときには、

・剥がれやひび割れ

・コケやカビの発生

・浮いた部分やサビの部分

・固定している釘などの抜けや欠け

を確認しましょう。一見してこれらの症状が認められるときには、屋根工事を検討しましょう。ほかにも、屋根がズレていたり、傾いたりしているときには、屋根工事が必要です。加えて、雨漏りをしたり、雨が降ると天井にシミができたりするときなども、屋根工事のタイミングです。

 

ポイントは屋根だけではない

屋根工事のタイミングは、屋根の表面に異常が起きたときだけではありません。

 

天井の一部分だけにシミができていたり、シミが徐々に広がったりしているときは、屋根の内部に雨水が入り込んでいる可能性があります。

 

また、雨水が入り込んでいるだけではなく、害獣が屋根裏など家の構造部分に住みついているときにも、天井にシミができるときがあります。害獣が住みついてできたシミは、屋根工事を行っても、害獣を駆除しなければ修復できません。

 

天井にシミができたときは、専門の業者に詳しく原因を調べてもらい、必要な屋根工事を行うようにしましょう。

 

まとめ

日本の住宅には、さまざまな種類の屋根があります。しかし、どのような屋根材であっても、劣化や傷みが発生し、屋根工事が必要になるタイミングがあります。

 

屋根は、剥がれやひび割れなどが発生していないか、自分で点検するだけではなく、専門の業者に定期的に状態を確認してもらいましょう。

 

屋根工事の適切なタイミングを見極められると、大がかりな工事を避けられます。また、大きな劣化や傷みが発生する前に屋根工事を行うことで、建物を守ることにも繋がります。

 

専門の業者に依頼して、屋根の状態を点検してもらい、適切な屋根工事のタイミングを知りましょう。