屋根材に使われるガルバリウム鋼板の特徴について紹介
ガルバリウム鋼板は
屋根工事で使われる資材には、さまざまな素材が選ばれます。
日本の家屋で代表的なものが瓦でしょう。しかし瓦以外にも、屋根材として優れた素材はあり、建物の立地条件や外観のデザイン、住む人の暮らしなどによって、適したものが選ばれます。
屋根材のなかで、ガルバリウム鋼板は、表面にアルミニウムや亜鉛、シリコンなどの膜が作られた薄い鋼板です。瓦に比べると軽量であることをイメージできる人は多いのではないでしょうか。
ガルバリウム鋼板が屋根工事に流通し始めたのは、約40年程度前です。屋根材としては比較的新しい素材といえるでしょう。
しかし、軽量でありながら錆びにくいという特徴は需要が高く、取り入れる人が多くなり、今では主流の屋根材の1つです。
今回は、そのようなガルバリウム鋼板の屋根材について、メリットやデメリット、特徴などをわかりやすく解説します。
錆びない素材
屋根材の素材の1つであるトタンには、錆びやすい性質があることに対して、ガルバリウム鋼板は錆びにくい素材であることが特徴です。
ガルバリウム鋼板が錆びにくい理由には、亜鉛以外に、アルミニウムやシリコンが含まれていることが挙げられます。トタンは亜鉛のみで組成されていますが、ガルバリウム鋼板は、複数の原材料が含まれているのです。
特にアルミニウムを含むことで高い耐食性があり、ガルバリウム鋼板は、トタンに比べて約20年程度錆びないといわれています。そのため、外観が汚れたように見えずに済んだり、メンテナンスの屋根工事にかかる費用を抑えたりできます。
マグネシウムを加えたものも
ガルバリウム鋼板は複数の原材料を含んでいます。
最近では、先述したアルミニウムやシリコンに加えて、マグネシウムを加えたガルバリウム鋼板が増えています。
これまでのガルバリウム鋼板の原材料に、アルミニウムを加えることで、さらに耐食性に優れ、錆びを防ぐ効果は従来の約3倍程度ともいわれています。
耐用年数は
スレートや瓦など、屋根工事に使われる素材にはさまざまなものがありますが、どのような屋根材であっても、永久的に使えるものはありません。
屋根材はそれぞれの屋根材に合わせた時期や、汚れや傷み、劣化などによりメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は、約30年から40年程度で耐用年数が長いことも特徴です。この耐用年数は、あくまでも目安であるため、ガルバリウム鋼板を設置したら約30年から40年程度、屋根工事のメンテナンスが必要ないというわけではありません。
汚れや傷み、劣化が起きたときにはメンテナンスが必要です。また台風など災害に遭ったときにも、修理が必要な場合があります。
しかし、ガルバリウム鋼板は、耐水性や防火性にも優れているため、ほかの屋根材に比べると家を守る能力に優れています。またガルバリウム鋼板は、軽量であるという特徴があります。
そのため、屋根材のすべてを新しくする葺き替えをせず、屋根材を重ねるカバー工法でも耐震性を落としません。
特徴
ガルバリウム鋼板は、非常に軽い素材であることが最大の特徴です。その重さは屋根材のなかでは最も軽いともいわれており、スレートの約5分の1程度です。瓦と比べると、約20分の1程度です。
屋根は軽いほど、外部からの衝撃に強くなります。特に屋根に重さがないということは地震の揺れに強く、ガルバリウム鋼板の屋根は、ほかの屋根材に比べると耐震性に優れた素材なのです。
また、ガルバリウム鋼板は、防水性に優れているという特徴もあります。
強い雨に遭っても雨を通すことが少なく、雨漏りを起こしません。ほかにも雪や凍結によって劣化することが少ないため、ほかの屋根材より雨漏りが起こる可能性が低いという特徴があります。
加えて、ガルバリウム鋼板は、軽く薄い金属であるため、さまざまな形の加工が可能です。
屋根のデザインに合わせて加工できるため、希望する形に対応し、屋根の自由度が広がるという特徴があります。
デメリットもある
メリットが多く感じるガルバリウム鋼板ですが、デメリットがないというわけではありません。
デメリットをしっかり把握して、デメリットによる不具合を起こさない屋根工事をしましょう。
熱を通しやすい
ガルバリウム鋼板は、熱伝導率が高いことがデメリットです。これは、ガルバリウム鋼板に限らず、金属の特徴といえるでしょう。
ガルバリウム鋼板は、断熱性が低いというデメリットがあります。そのため、暮らしを快適にする屋根工事では、断熱性を高める素材を補わなければなりません。
断熱性を高めるためには、ガルバリウム鋼板を白い色で塗装したり、遮熱性の機能を持つ塗料を使ったりすることが多いです。また、断熱材と一体になったものを屋根に取り入れるなどの方法があります。
音を通しやすい
ガルバリウム鋼板は、薄い金属の板であるため、熱だけではなく、音も通しやすいというデメリットがあります。そのため、雨音が伝わりやすいです。
ガルバリウム鋼板の補強として屋根工事を行うときに断熱材を取り入れるのであれば、遮熱だけではなく、遮音効果のあるものを選ぶようにしましょう。
ガルバリウム鋼板を取り入れるときには
さまざまなメリットがあるガルバリウム鋼板を施工したいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、ガルバリウム鋼板は、すべての屋根に取り入れられるわけではありません。
そのため、ガルバリウム鋼板を取り入れたいと思ったときには、専門の業者に施工可能であるかを相談しましょう。
屋根の状態だけではなく、建物の基礎に加えて、これまでのメンテナンスの内容や頻度を詳しく診断してもらい、ガルバリウム鋼板の屋根工事が可能であるかを診断してもらうことが大切です。
まとめ
今回は、屋根工事で使われるガルバリウム鋼板のメリットやデメリット、特徴を紹介しました。ガルバリウム鋼板は、比較的新しい屋根材ですが、多くの住宅で取り入れられています。
屋根工事では、屋根の状態に合わせた素材を選ぶことがポイントです。また、どのような屋根材であっても必要に応じたメンテナンスを行いましょう。
ガルバリウム鋼板は、薄く軽い金属であり、耐食性や防水性、耐震性に優れています。ただし、断熱や遮音の効果は弱いため、屋根工事ではこれらを補う素材を取り入れましょう。
メリットの多いガルバリウム鋼板を取り入れたいときには、専門の業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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