屋根工事中の雨

 

屋根工事は天候に左右されやすいものです。
簡単な補修でない場合、屋根工事が一日だけで終わることは少なく、工事の期間中に雨が降ってしまう場合もあります。

 

 

そのようなときは、雨が屋内に流れ込んで、雨漏りしてしまうのでしょうか。
屋根工事中に雨が降ることは避けたいものですが、避けきれない場合もあるでしょう。

 

今回は、屋根工事の期間中に雨が降ったときのポイントについて、詳しくお話ししたいと思います。対策を知っておくことで、屋根工事を検討するときに役立てることができます。

 

屋根の塗り替え期間中の雨は

屋根の修理やリフォームには、さまざまなものがあります。なかでも、屋根の塗り替え作業中の前後は、可能な限り雨を避けたいものです。

 

屋根の塗り替え中に雨が降ってしまうと、塗料の劣化を早めることになったり、仕上がりにムラが出る場合があります。また、塗膜の剥がれに繋がることもあります。さらに、まだ乾ききっていないうちに塗装をすることも、好ましくありません。

 

このような事態を防ぐために、多くの業者は、雨が予想される日には作業を中止します。

 

雨対策はどのようなものがある？

屋根工事の期間中に絶対に雨が降らない保証はありません。では、具体的な雨対策はどのようなことを行えば良いのでしょうか。
屋根工事の雨対策には、依頼する側にできることと業者が施工するときに行うものに分けることができます。

 

それぞれ、どのようなものがあるのか、具体的に紹介したいと思います。

 

依頼する側にできること

まずは、屋根工事を依頼する側にできる雨対策を紹介しましょう。
依頼する側にできる雨対策で、最もわかりやすいものは、道具や作業を必要とする防水対策ではなく、雨の季節を避けることです。

 

台風が多い時期や前線が停滞しやすい季節などを避けることで、天候によって工事の期間や内容を変えたり、検討し直すことを避けることができます。

 

それぞれの地域によって、雨が降りやすい時期は異なります。また雨だけを避けるのではなく、雪の多い地方では、特に雪が積もりやすい時期は避けたほうが好ましいと言われています。

 

しかし、多くの人が雨や雪の時期を避けようとするので、業者の繁忙期が偏り、工事の依頼をしにくい状況が生まれる場合もあります。

 

季節を選ぶことのメリット

雨の時期を避けた春と秋は、屋根工事に好ましい季節と言われています。しかし、多くの人が屋根工事を天候が安定している春と秋にしたいと思うため、業者への依頼が多く、希望通りのスケジュールで工事を依頼できない場合も少なくありません。

 

これに対して、夏は台風や豪雨、猛暑などの影響を受けやすく、工事の依頼が少ないため、希望通りのスケジュールを組めるメリットがあります。

 

また、冬は低温になることに加え、日照時間が短く、作業を行える時間が限られています。しかし、元々窓をあまり開けない季節であるため、屋根工事の期間中に窓を開けられないことに苦痛を感じにくいというメリットがあります。

 

それぞれの季節にそれぞれのメリットとデメリットがあり、季節を選ぶことで、雨を気にすることなく希望の屋根工事を依頼できる場合があります。

 

業者側がすること

比較的天候が安定する時期を選んだとしても、必ず雨が降らないということは有り得ません。

 

屋根工事の期間中に、雨が降ったときの最終的な判断は、業者が行うことがほとんどです。このため、工事を依頼するときには、雨対策について確認しておく必要があります。

 

* 雨は降っていないものの、雨予報であるとき
* 作業中に急に雨が降って来たとき
* 予想以上に雨が続いたとき
などに、どのような対応を行うのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。

 

多くの業者では、雨の確率の高い日は、雨養生などの保護をして、施工中の工程に影響が出ないように対策を取ります。また作業中に雨が降ってきた場合には、作業を中止して、養生することが多いです。

 

業者では雨によって起こる作業の遅れは、あらかじめ予定されて工期が組まれています。

 

このため、1日程度の雨であれば、工期に影響することはあまりありません。しかし、予想以上に雨の日が続く場合には、依頼主と話し合って、工期の延長を決めることになります。

 

雨が降っても強行しない

多くの業者では、雨の日に屋根工事をすることはありません。また、雨が降るとわかっていて、養生をしない業者もほとんどいないでしょう。

 

仕上がりに不具合が出るだけではなく、雨が降っても作業をすることは、滑ってしまう危険を伴い、スムーズな作業ができなくなります。資材を運んだり、屋根の上を移動することも危険であるため、雨が降っても作業をしてほしいという依頼はしないようにしましょう。

 

業者を選ぶポイント

屋根工事を依頼するときには、雨対策をしっかり行ってくれる業者に依頼したいものです。
雨対策をしっかりしてくれる業者を選ぶポイントは、雨が降ったときに考えられることについて、詳しく説明してくれることです。

 

雨対策をしっかり行ってくれる業者は、
* 雨が降ったときにどのような対応を取るのか
* 雨によって工期が延長した場合の料金や対応
などを契約するときに説明してくれます。また、依頼主の質問や不安に対して、丁寧に答えてくれる業者を選ぶようにしましょう。

 

業者を選ぶときには、屋根工事の実績が多くある業者を選ぶと、さまざまな条件を経験していることから、適切な対処をしてもらうことができます。

 

まとめ

今回は屋根工事の期間中に雨が降ったときのポイントについて、お話ししました。
屋根工事を依頼するときにできる雨対策は、できるだけ天候が安定した雨の少ない時期を選ぶ方法があります。

 

しかし、多くの人が雨の少ない時期に屋根工事をしたいと考えるため、業者の予約が取れないこともあります。
季節によって、それぞれのメリットとデメリットがあり、時期を選ぶことで、希望する工事を依頼できる場合があります。

 

業者を選ぶときには、雨が降ったときにどのような対応をするのか、追加料金は発生するのかなど、雨対策について、どのような対応があるのかを契約前にあらかじめ聞いておきましょう。

 

屋根工事では、工期に間に合わせようとして雨の中でも作業を強行することは、基本的には考えられません。雨対策の説明と作業をきちんと行ってくれる業者に屋根工事を依頼することで、安心して作業を任せることができます。