屋根工事の工程は？

屋根は家を守るだけではなく、そこで暮らす人を守る大切な役割をしています。

 

しかし、一般的な住宅のほとんどの屋根では、どのようなメンテナンスを行っていたとしても、劣化を100％防ぐことはできません。

 

当たり前ですが、屋根や風雨に遭い、日光による紫外線を浴び続けます。

このため、劣化は避けられません。

 

屋根の劣化が進んだ状態で放置しておけば、屋根材が傷み、防水機能を失って、雨水が流れ込みます。

雨水が流れ込むと、雨漏りをするだけではなく、柱や梁などにも傷みが生じてしまうのです。

 

屋根の補修や葺き替えなどのメンテナンスが必要だとわかっていても、屋根工事の工程はよくわからないという人は少なくありません。

 

どのような工程で施工されるのかわからないため、屋根工事に何が必要なのかわからないという人も多いでしょう。

また、屋根の状態を観察しようとして素人が上ることには大きな危険が伴います。

 

今回は、屋根工事の工程について、わかりやすく紹介したいと思います。

家と暮らしを守る屋根だからこそ、屋根工事の工程を把握し、必要なものを専門の業者に依頼しましょう。

 

 

状況を把握する

必要な屋根工事や屋根工事の工程を知る前に、まず屋根の状態を把握する必要があります。

屋根の状態によっては、施工できない屋根工事もあり、また、早急な補修が必要な場合もあります。

 

屋根の状況を把握することは、素人が独断で行うことは危険です。

 

屋根に上ること自体にも危険が伴うだけではなく、専門の知識がないまま、屋根の状態を見て判断することは、どのような屋根工事が必要になるのかわからないままのことが多く、家や暮らしを守ることには繋がりません。

 

このため、屋根の状態を把握するためには、専門の業者に依頼しましょう。

 

専門の業者に屋根の状態をきちんと把握してもらい、どのような屋根工事の工程が必要なのか、屋根工事に適している時期を待っても大丈夫なのか、早急な補修が必要かなどを診断してもらうことが大切です。

 

 

屋根工事の種類

屋根工事と一言でまとめていますが、実は屋根工事には種類があります。

* 塗装工事

* 上葺工事

* 葺き替え工事

* 葺き直し工事

の4種類が主な屋根工事です。

このうちここでは、塗装工事について、詳しく紹介したいと思います。

 

屋根塗装工事

屋根の塗装工事は、どのような工程を辿るのでしょうか。

 

まず、塗装工事では、高圧洗浄機を使って、コケやカビなど屋根に付いた汚れを水洗いする工程から始まります。

水洗いをしてきれいになると、下地の補修などの養生を始めます。

 

塗装の工程の最初は、下塗りと呼ばれる作業です。

下塗りでは、このあとの工程である中塗りや上塗りの機能を高めるために、下地を合わせて塗料が塗られます。

また、縁切りも行います。

 

下塗りを終えると中塗りと上塗りに進み、塗料を重ねていく工程を辿ります。

このとき、雪止めなどの取り付けをする場合もあります。

これが、塗装工事の工程です。

 

屋根の状態や、取り入れるものによっては、工程が増えることもあり工期がズレることもあるでしょう。

屋根の塗装工事では、水洗いが大切だと言われています。

 

水洗いがきちんと行われていないと、その後の工程で仕上がりがうまくいかなかったり、

塗料の耐久性に影響するのです。

 

塗料の効果を最大限発揮するためには、まず屋根をきれいにする工程が大切です。

 

さらに、塗料が屋根材の隙間を覆わないために行われる縁切りと呼ばれる工程では、雨水が屋根に流れ込むことを防ぐ目的があり、大切な工程の一つです。

 

 

見積もりをもらおう

屋根工事を検討するときには、まず専門の業者に屋根の状態を診断してもらい、見積もりをもらいましょう。

見積もりでは、どのような工事が必要となるのか、金額だけではなく工事内容や期間もチェックするようにしましょう。

 

また、屋根工事を完了したあと、点検やメンテナンスがどの程度の頻度で必要になるのかも把握しておくことで、計画が立てやすくなります。

 

見積もりをもらうときは、可能であれば3社程度を比較しましょう。

 

工事内容や費用などを検討して、希望する工事と費用の差が少ない業者を選ぶと良いでしょう。屋根工事では、どのような工程であっても、ほとんどの場合で足場を必要とします。

 

足場は屋根工事の費用とは別に、組み立てや解体に費用が掛かることがほとんどです。

 

何度も足場を組むとその度に、組み立てや解体の費用が掛かってしまうため、屋根工事を行うときは、外壁などほかにも足場を必要とする工事を同時に行うことで、結果的に費用を抑えることができる場合もあります。

 

 

ポイント

屋根工事を業者に依頼するときのポイントは、見積もりの費用や工事内容も大切なポイントです。

必要な工程がきちんと含まれているかをチェックしなければなりません。

 

しかし、チェックしたいポイントはほかにもあります。

 

まず、どのような屋根工事を得意としているか、依頼しようとしている業者の実績を知りましょう。

先述したように、屋根工事には種類があります。

 

また屋根そのものにも種類があり、業者によって得意としている屋根の種類が違います。

また、すでに依頼したことがある人がどのような印象や感想を持ったかなど、口コミを参考にするのも良いでしょう。

 

さらに、屋根工事のみに対応しているのか、屋根工事が完了したあとの点検やメンテナンスなど、アフターサービスの依頼も可能であるかをチェックしておく必要があります。

 

点検やメンテナンスの依頼もできる業者であれば、屋根工事の内容を把握しているため、再び屋根工事を依頼するときに状況を伝えやすいでしょう。

 

 

まとめ

ここまで、屋根工事の工程についてお話ししました。

屋根は家と暮らしを守る大切なものです。

 

しかし、屋根工事がどのような工程を辿るのか知らなかったり、屋根のどの部分がどのように働いて、雨水などが流れ込まないように作用しているのか知らないという人がほとんどでしょう。

 

屋根工事を検討するときには、専門の業者に依頼して、屋根の状態を診断してもらい、必要な補修や工事を提案してもらいましょう。

 

素人が見て異常がないように思えても、実は早急に屋根工事が必要な場合もあります。

屋根工事や工事の工程など、わからないことは専門の業者に聞いてアドバイスをもらうようにしましょう。